こんにちは!アロマセラピストのうのかです。
嗅覚だけではなく、五感を満たしてくれる癒しのツール、アロマテラピー。
今回はおうち時間が増え、癒しやストレス解消のためにアロマテラピーをこれからやってみたいけど、やり方がよくわからないとお困りのアロマビギナーの方向けに香りを嗜むための必要なものやおすすめのブレンドについてのコラムです。
「アロマテラピー」とは一体どういうものなの?
アロマテラピーとは一体どういうものなのでしょうか?
アロマテラピーは「芳香療法」という言葉を造語にしたもので、花や植物から抽出された「エッセンシャルオイル」を用いて心と身体へのリラクゼーションを目的としたものになります。
エッセンシャルオイルの「香り」は嗅覚を通じ、脳に取り込まれたり皮膚から吸収することによって人間をホリスティックに包み込んで癒しを全身で感じることができるのです。
アロマテラピーのやり方は数多く存在し、身の回りにあるアイテムを使う方法、デュフューザーなどの専用の機器を使う方法、そしてボディトリートメント・フェイシャルトリートメント・ヘッドトリートメントなど様々な方法があります。
アロマテラピーを行う際に必要な道具
アロマテラピーを行う際に必要なのは、エッセンシャルオイルの他にオイルを垂らすことができる道具です。
今回はお部屋に香りを拡散させることができる道具やアイテムをご紹介します。
1.アロマデュフューザー(芳香拡散機)
アロマテラピーを初めて行う際に最も気軽にできる代表的な道具がアロマデュフューザーです。
アロマテラピーを行う際には必須のものであると言えます。
近年はアロマテラピーが一般的にも知られるようになったので割とどこでも入手しやすくなってます。
デュフューザー のタイプとしては水を張って香りを拡散させるものが主流ですが、最近では衛生面を考慮した水を入れずにエッセンシャルオイルだけで拡散させることができるタイプのものも多く出回るようになり、現在では様々な種類のデュフューザーがあるので、自分の好みのものを選ぶことができます。
2.お湯を入れたマグカップ
マグカップを活用したやり方は火や電気を使わずにアロマテラピーを行うことができるものがマグカップを使った芳香浴・蒸気吸入法になります。
手元にある飲用として使わないマグカップの中に暑いお湯(70度程度がベスト)を注ぎ、その中にエッセンシャルオイルを3滴ほど垂らすと、湯気と一緒に香りが広がります。
原始的なやり方ではありますが、「蒸気吸入法」と呼ばれる基本のものになります。家にあるものですぐにアロマテラピーができるので、お試しでアロマテラピーを行うには最適な方法になります。
初心者におすすめのアロマブレンド
では次に、初心者の方におすすめのエッセンシャルオイルブレンドをご紹介します。
<頭をスッキリさせたい時>
ローズマリー + オレンジ
ローズマリーはモヤモヤした頭をスッキリさせてくれるのでやや鋭さを感じることが多く、単体で使うよりも柑橘系のオレンジをプラスすることで柔らかになります。
オレンジも柑橘系の中でも甘めでもスッキリ感があるので、シャープな香りと組み合わせることにより、「コンパニオンアロマ」のような役割に回る香りになります。
<心を穏やかにさせたい時>
ラベンダー + ベルガモット
「エッセンシャルオイルの女王」と呼ばれるラベンダーは、アロマテラピーの代表的な香りです。
効果効能の面でも万能的に活用できることもあり、一般的に最も知られています。
ラベンダーは単体で使ってもいいのですが、ラベンダーの気品のある香りを引き立ててくれるのは、ベルガモットです。
両方とも心のケアをする目的で使用する場合が多く、香り同士の調和が取れる相性の良い香りとしても知られています。就寝前におすすめのブレンドです。
<華やかさを出したい時>
ローズ + ミモザ + ネロリ
お花から採れるエッセンシャルオイルの香りは人気がありますが、花エッセンシャルオイルは単体で使うよりもフローラル系だけでブレンドすることによってそれぞれのお花の香りの個性がちょうど良いバランスで出てきます。
花エッセンシャルオイルだけを使うときはスワッグや活け花をやっているイメージで選定するとバランスが取れます。
ローズ・ミモザ・ネロリのブレンドは「香りの音階」の理論から取ったものですが、香りとしての相性も主張をぶつけ合うこともなく、そしてそれぞれの香りの個性を出し合える「調和」が生まれ、より華やかさが際立ちます。
花エッセンシャルオイルというのはアロマテラピーを長年嗜んでいても永遠に憧れのような存在ですが、使う時は単体よりも花エッセンシャルオイルだけで思い切って使うと、よりフローラルな香りの高貴さも理解できるようになります。
初心者でも簡単にできるアロマテラピーを暮らしの中で活用してみましょう
アロマテラピー自体は1980年代に本格的に日本に進出してきたもので40年弱と歴史は浅いですが、江戸時代に薬草から薬効成分を取り出す「らんびき」というアロマテラピーに似たものが既に存在していたので、大きな視点で見ると、私たちははるか昔からアロマやハーブが暮らしの中に根付いていました。
アロマテラピーは癒しとしての存在価値が高いですが、香りが嗅覚を辿って五感を刺激し、癒しだけではなく明るさや元気もたくさん与えてくれます。
在宅勤務での働き方が当たり前になってきている今、アロマテラピーでお部屋に香りを漂わせるだけで快適なリモートワークのお手伝いをしてくれますので、少しでもアロマテラピーに興味がある方はこれを機にやってみていただくと嬉しいです。
ライター:うのか
AEAJ認定アロマセラピスト / 占術研究家。アロマテラピーとハーブを普段の暮らしの中で工夫しながら取り入れることをライフワークにしています。犬と生活しているのでペットアロマにも関心があります。