こんにちは。おおうちです。

気温とともに湿度も高くなり、汗のニオイやベタつきが気になる季節になりました。
マスクを外す機会も多くなり、これまでよりもさらにニオイが気になる、といったシーンも多いのではないでしょうか。

さて、今回はこのような時期におすすめのボディミストをご紹介します。
エッセンシャルオイルを使った天然の香りを使ったデオドラント アイテムは、身体だけでなく気持ちもさっぱりとリフレッシュできますので、ぜひお試しいただきたいと思います。

汗のニオイのメカニズム

汗のニオイは、皮膚の表面にいる常在菌が汗に含まれるタンパク質などを分解して、ニオイの元となる物質を作ることが原因と言われています。

もともと汗や皮脂は、分泌されてすぐはほぼ無臭なのですが、時間が経って皮膚の常在菌が作用することにより、汗や皮脂に含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などの成分が酸化・分解され、不快なニオイのする揮発性成分（いわゆるガス）を発するようになると言われています。
皮膚の常在菌自体は、皮膚のバリア機能を保ち、外敵から守るはたらきをしてくれるものもあるのですが、この時期はちょっと厄介ですよね。

そのような訳で、ニオイを予防するためには、汗をかいた時にはそのままにせず、まず、原因となる汗を拭き取り、汗や皮脂の酸化・分解を防ぐことが重要になってきます。

デオドラントにおすすめのアロマ

汗のニオイを予防するためには、まず拭き取ることが重要だということをご説明させていただきましたが、アロマを活用することで、その香りによるアプローチとともに、エッセンシャルオイルのもつ抗菌作用や収れん作用などによる相乗効果を期待することができます。

ここでは、デオドラントにおすすめのエッセンシャルオイルをご紹介します。

■ラベンダー40/42
ラテン語の「洗う」（Lavare）を語源とするラベンダーは、清浄作用も高く抗菌作用などの効能が期待でき、ニオイ対策にも活躍。リラックス効果もあるため、ストレスによる体臭を軽減するのに役立ちます。
肌に優しく、お子さまや高齢者にも使っていただきやすい精油です。

■ベルガモットFC.FREE
デオドラント効果があると言われるエッセンシャルオイルの代表格のひとつ。
抗菌作用があり、ニオイの原因となる細菌の成長を抑制するとともに、フレッシュなシトラスの香りが気分をリフレッシュ、ストレスや緊張を緩和し、ストレスからくる過剰な皮脂や汗をおさえてくれます。
ベルガモットは光毒性を持つエッセンシャルオイルですが、ベルガモットFC.FREEは光毒性の原因となるフロクマリン類を可能な限り取り除いたエッセンシャルオイルですので、日中も安心して使えます。

■サイプレス
サイブレスは、抗菌作用や消臭効果だけでなく、汗腺の活性を抑制し汗の分泌を調整する働きがあることから、デオドラントに役立つエッセンシャルオイルです。
森林浴のような心地よさが得られ、リラックス効果もあるため、ストレスによる体臭の軽減を期待できます。
（注意：サイプレスは発汗調整作用がありますが、エストロゲンに作用する成分を含むので、ホルモン治療中の方はお控えください。）

■ティーツリー
殺菌・抗菌作用が高いことで知られるティーツリーですが、その効果は、ニオイの原因となる菌や細菌を抑えることで、デオドラントに役立ちます。
あまり知られていないですが、ティーツリーにもストレスを軽減してくれる作用がありますので、ストレスケアからの体臭予防も期待できます。

■ペパーミント
古くから親しまれているミント（ハッカ）のすっきりした香りが特徴のペパーミント。その殺菌効果・消臭作用からデオドラント効果が期待できます。
また、ペパーミントには体感温度を下げてくれる効果もありますので、暑い時期のケアにはおすすめのエッセンシャルオイルです。

■ゼラニウムブルボン
ローズの香りにとてもよく似ており、ローズの代用としてもよく使われるゼラニウム・ブルボン。ゼラニウムがもつ“バランス調整作用”は、皮脂・ホルモン・心…と多方面にアプローチしてくれます。皮脂のバランスを整えるとともに、ブレンドのバランスも整えてくれるため、フローラル、シトラス、ウッディなどほとんどのノートと調和、１本持っているととても便利なエッセンシャルオイルです。

アロマボディミスト の作り方

＜ 材料 ＞
・ベースウォーター···35ml（大さじ×2+小さじ×１）
（※精製水またはミネラルウォーター（軟水）で代用可）
・植物性発酵エタノール···5ml（小さじ×1）
・エッセンシャルオイル···お好みのもの8滴
（１種類でもいいですが、２〜３種ブレンドするとより効果的です。）
・カードタイプスプレーボトル···2個（商品添付の漏斗）

＜ 道具 ＞
・ビーカー（50ml）
・ガラス棒（またはマドラーなどで代用可）
・計量スプーン（大さじ/小さじ）

＜ オプション ＞
・ラベル用紙

＜ 作り方 ＞

1.  エタノールを計量スプーンに計り、ビーカーに入れます。

２.1.のビーカーにエッセンシャルオイルを加えます。

3. エタノールとエッセンシャルオイルをガラス棒で混ぜます。

4. ベースウォーター（または精製水・ミネラルウォーター）を計量スプーンで計り、３.のビーカーに加えます。
※肌に優しい防腐効果をもつベースウォーターですが、お手元にない場合は、精製水やミネラルウォーター（軟水）でも代用できます。精製水やミネラルウォーターを使用する場合は、冷暗所に保存し、早めに使いきることをおすすめします。
温度・湿度の高い時期や、早く使いきらない場合には、ベースウォーターをお使いになられると安心です。

5.さらにガラス棒でよく混ぜて、ミスト液の出来上がりです。
混ぜたときに、液体が白濁したり、やや温かく感じる場合もありますが、エタノールと水の反応によるものですので、そのまま混ぜていただいて大丈夫です。

6. カード型のスプレーボトルのスプレー部分を外して、添付の漏斗をセットし、5.のミスト液を注ぎます。漏斗の差込具合で、漏斗内に液体が溜まって落ちにくい場合があるのですが、その場合は、漏斗を少し浮かせたり、少し角度を変えるなどすると、簡単に下に流れ落ちます。

7.注ぎ口の下端部分に少し隙間が空くくらいまでミスト液を充填し、スプレー部分をセットします。まっすぐ押し込み、カチッと音がしたら、セット完了。本体の出来上がりです。

ミスト液は、カードタイプスプレーボトル2本にちょうどよい量になるレシピですが、万一ミスト液が余った場合は、コットンにミスト液を含ませて、ジッパー式の袋に入れておくと、そのまま拭き取り用のボディシートとしてお使いいただけます。

8.制作日時やレシピを記載したラベルを貼ります。

9.カード型デオドラントミストの出来上がりです。

＜ 使い方 ＞
スプレーを軽く振り、汗をかいてニオイが気になる箇所（脇や足、首など）にスプレーし、スプレー液と一緒に汗や皮脂を拭き取ります。拭き取ったあとに、さらにワンプッシュするとより効果が上がります。
お肌が敏感な方は、スプレー液が顔にかからないように注意してください。

カード型のスプレーは、小さなバッグやサコッシュ、ポケットなどに入れやすいサイズで、持ち運びに便利です。

たっぷり使いたい方には、大きめのボトルに作っていただくのもおすすめです。
コバルトプラボトルオーバル・スプレー[100ml]のボトルなら、お出かけ時にもバッグのなかに収まりやすく便利です。こちらもお気に入りのラベルを貼って。
（この場合は、ベースウォーター（精製水）：90ml /エタノール：10ml /エッセンシャルオイル：20滴となります。）

手作りラベルでより楽しみを。

作ったボディミストは、手作りのラベルをつけることで、より楽しみが広がります。

レシピや制作日時、ブレンド内容を記載しておくとよいでしょう。

今回のカード型スプレーボトルに使ったラベルは、オンラインで使えるデザインツールを使って作りました。テンプレートのあるツールでしたら「ラベル」「スプレー」などで検索したら、いろいろと参考になるものがあると思います。
上記のカード型スプレーに使ったラベルは、裏側までぐるりと一周し、少し重なりがでるサイズで横14cm×縦4cmで作っています。
そのままデザインツール上でシールを作るサービスもあるようですが、私は自宅のプリンターでシール用紙にプリントしたものをカットして作っています。

スプレーボトルのラベルの場合は、液体がつくと滲む場合があるので、耐水タイプのラベル用紙に印刷したり、印刷した後に透明フィルムシールなどでカバーするなどすると滲みを防ぐことができます。

こちらのオーバルボトルのラベルも、同じオンラインで使えるデザインツールで作ったもの。こちらは、横5.5cm×縦5.5cmのサイズで作りました。正方形のラベルだと、テンプレートもたくさんあるので、気に入ったものを見つけやすいかもしれません。

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は、デオドラントミストのレシピとラベルの作り方をご紹介いたしました。
アロマを使ったボディミストは、エッセンシャルオイルの自然な香りでリフレッシュしながら、優れたデオドラント効果を実感できます。
今回、いくつかおすすめのエッセンシャルオイルをご紹介しましたが、皆さまがお気に入りの香りを見つけていただき、オリジナルのブレンドを試して、ご自身の個性や好みに合わせた、自分だけの特別な香りを作り出してみてください。

このアロマボディミストを使って、暑い日でも心地よく過ごせるようお手伝いできれば幸いです。

注意点
・冷暗所で保管し、ベースウォーターを使用した場合は１ヶ月、精製水・ミネラルウォーターを使用した場合は2週間を目安に使い切るようにしてください。
・肌に合わない場合は使用を中止してください。
・肌の弱い方は必ずパッチテストをしてからご使用ください。

---

 

ライター：おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ホリスティックケア・カウンセラー。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品

このコラムに関連するタグ

• #ハンドメイド
• #手作りコスメ
• #手作り化粧品
• #アロマクラフト
• #手作り
• #アロマテラピー
• #アロマ
• #精油
• #エッセンシャルオイル