脱マスク対策!お口まわりのエイジングラインケア
スキンケア
2023.6.7

脱マスク対策!お口まわりのエイジングラインケア

こんにちは。おおうちです。

今年は早い梅雨入りとなりましたね。
花粉症の時期も落ち着き、蒸し暑い季節となり、少しずつマスクを外すシーンも増えてきました。そのようななか、ずっとマスク生活だったので、人前で素顔を見せることにためらいを感じるという方も多いと聞きます。

確かに、マスクの中ですっかりサボっていた口元ケア、久しぶりにゆっくり鏡をみて、シワや乾燥が気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ネットや雑誌でも、ほうれい線や、マリオネットラインのケアが話題になっています。マリオネットラインとは、腹話術の人形の口元のような、唇の両脇から下に伸びる溝のようなラインのことですが、たしかに気になりますよね。

気になるけど何から始めたらいいのかわからないといった方や、早めにケアしたいという方に、今回は、美容成分を加えたデイリーに使えるケアローションとトリートメントオイルを作ってみました。

簡単キットをアレンジ。
リフトアップ化粧水でデイリーケア

ほうれい線やマリオネットラインのような深いシワが出来るのは、肌のハリを支えている真皮のコラーゲンやエラスチンが、変性・減少することが原因と言われています。コラーゲンやエラスチンの変性・減少には、肌の老化や紫外線ダメージ、活性酸素、表情筋の衰えなど様々な要因が影響しているそうです。

今回レシピに使うバランシング・モイスチャーローションキットは、肌荒れや年齢肌ケアに優れた紫根エキスと高保湿のリピジュアを配合したローションが作れるキット。これだけでも潤いたっぷりの素敵なローションができるのですが、今回はより肌のハリにアプローチしてくれる美容成分を配合して、リフトアップ化粧水を作りたいと思います。

配合するのは、ネオコラスチンビタミンC誘導体

ネオコラスチンは“塗るボトックス”とも呼ばれる美容成分で、肌を土台から支える力を強化してくれます。お肌のコラーゲンやエラスチンの生成を促してくれる、注目の美容成分のひとつで、肌の潤いとハリ感アップに働きかけてくれるとのこと。つまり、ほうれい線やマリオネットライン対策には力強い味方ですよね。

さらに今回はビタミンC誘導体のAPPSを加えていきます。
美肌づくりの強い味方であるビタミンC誘導体の中でも、しみやくすみの原因であるメラニンにアプローチ、肌めぐりをサポートしてキメを整えて肌荒れやたるみなどの様々な肌悩みに働きかけてくれるマルチな美容成分です。

< 材料 >
バランシング・モイスチャーローションキット・フルセット···1式
ネオコラスチン···2.5ml(1spoon×2+1/2spoon×1)
ビタミンC誘導体(APPS)···1spoon×1

< 道具 >
ガラス棒(またはマドラーなどで代用可)
計量スプーン(1spoon、1/2spoon)

< 作り方 >

キットの中身はこのようになっています。
除菌用のエタノールまでついているので、とっても便利ですよね。

こちらのキットだけで、バランシングモイスチャーローションができるのですが、(しかも2回分!)今回はこちらに美容成分をプラスして、パワーアップしたケアローションを作ります。

1.  除菌用のエタノールで除菌したボトルにベースウォーターを入れます。ボトルの側面に目安量が書いているので、そのラインまで注ぎます。ビーカーを使わずに計量できて便利です。

2. キット付属のリピジュアを入れます。これも半量を使用します。こちらは美容成分の容器に半量の目安があるので、入れすぎないように様子を見ながら、加えます。保湿剤としてはヒアルロン酸が有名ですが、その約2倍と言われる高い保湿力を持つリピジュア。
リピジュアは、潤いが長続きしてくれるので、季節の変わり目には、手のひらで化粧水に1滴プラスする「手のひらdeコスメ」でよく使っている成分です。そのリピジュアがキットでここまでの量入っているってすごい!と思ってしまいます。もしキットを作られる方がいらっしゃったら、1滴だけ手にとってその保湿力を実感してみていただきたいなと思います。

3. さらにキット付属の美容成分を加えます。こちらも容器に半量の目安があるので、様子を見ながら加えます。紫色は紫紺の赤色色素「シコニン」によるもの。古くから肌を癒す植物として利用されてきた紫紺ならではの色、美しいですよね。加えてすぐの液体は、ブルーがかった色味です。

4. さてここからが、今回プラスする美容成分です。先ほどご紹介しました“塗るボトックス”、ネオコラスチンを加えます。こちらは少し青味がかったきれいな色ですね。この、ブルーの輝きの正体は銅イオンなのだそうです。潤いとハリ感アップに働きかけてくれる頼もしい成分です。

5. ネオコラスチンをボトルに入れます。
ネオコラスチンのブルーは、紫紺の色とぶつかってしまうかな、とドキドキしながら加えましたが、今回は紫紺のカラーをより感じられる色味になりました。

6. さらに、今回はビタミンC誘導体(APPS)を加えます。粉末になりますので、2つ折りにして開いた小さい紙などに、1spoon1杯のAPPSをとります。

ビタミンC誘導体には水溶性のものと脂溶性のものがありますが、今回は水分にも油分にも溶けやすいビタミンC誘導体、APPS(アプレシエ)を使いました。他のビタミンC誘導体の100倍という高い浸透力で、活発にコラーゲン合成を促進してくれるなんて、頼もしい成分ですよね。
本来なら、肌につける寸前に混ぜるのが一番効果的なのだそうですが、今回は、デイリーでコンスタントにケアできるようローションに混ぜる形にしました。

ゆっくりと、こぼさないようにボトルに入れます。

7. 全体をしっかり振り混ぜます。APPSが溶け残ることもありますが、しばらく振り混ぜるとダマがなくなります。少し青味のある色、わかりますでしょうか。

8. しっかり混ぜ合わさったら出来上がりです。時間が経つと、青味がかっていた色が、優しいピンク色に変わっています。
キットの美容成分にエッセンシャルオイルもブレンドされているので、これだけで
とても良い香りです。主張しすぎず、絶妙によい香りなので、使いやすい香りだと思います。美容成分もですが、気持ちもリラックスできて、心の面からもケアできそうです。
ぜひお試しくださいね。

<使い方>
日常のお手入れに、化粧水と同じようにお使いいただけます。
お肌に馴染ませた後に、両手で顔を包み込むようにして、美容成分をグッと肌の奥に入れ込むようにしてください。首のしわにも有効です。
ぜひ続けてお使いください。

 

頑固なほうれい線やマリオネットラインに
リフトアップオイルでトリートメント

手強いほうれい線やマリオネットラインには、オイルを使ったトリートメントをおすすめします。
今回はオイルにも美容成分を入れたケアオイルを作ります。

メインのオイルには、マカダミアナッツオイルを使います。
マカダミアナッツオイルは、人の皮脂に近いパルミトレイン酸を含むオイル。若干重めのオイルなのですが、浸透がよいので、今回配合する美容成分のフラーレンをしっかり取り込んでくれ、また、ベタつきが残りにくいので、これからの季節にもおすすめのオイルです。

このマカデミアナッツに配合するのは、フラーレンです。フラーレンは「活性酸素」を抑える効果がビタミンCの172倍あると言われています。「活性酸素」というのは、加齢やストレス、紫外線などによって発生し、しわやしみ、肌荒れなど、大人の肌悩みの原因となっていることで知られています。これから紫外線が気になる季節ですし、さらにケアしておきたいところですよね。

マンデイムーンのフラーレンには、水溶性、油溶性があり、それぞれの効果に差はないそうですが、水溶性は水に溶けやすくするため、高分子ポリマーが配合されているそうです。今回は、キャリアオイルに混ぜるので油溶性を使います。

< 材料 >
マカダミアナッツオイル・未精製・オーガニック··30ml
フラーレン・油溶性(リポフラーレン) ···1ml(1spoon×1)
フランキンセンス・エッセンシャルズオイル··6滴
アンバーガラスボトル・スポイト[30ml]

< 道具 >
ビーカー
ガラス棒(またはマドラーなどで代用可)
計量スプーン(1spoon)

< 作り方 >

1.  ビーカーにマカダミアナッツオイルを計り入れます。

2. 1.のビーカーにフラーレン・油溶性(リポフラーレン)を1ml計りいれます。(1spnで1杯)

3. ガラス棒でよく混ぜます。オイルの色がきらきらときれいですよね。自然由来のものって本当に美しいなと感じます。

4. 3のビーカーに、エッセンシャルオイルを6滴加えます。エッセンシャルオイルの種類はお好みのもので結構ですが、今回はエイジングケアにおすすめのフランキンセンスのエッセンシャルオイルを使用します。フランキンセンスは木の樹液が固形化した樹脂から採れるエッセンシャルオイルで、非常に暑く乾燥した地域に生育するフランキンセンスの木は、乾燥に打ち勝つために人の乾燥肌によい成分を含んでおり、クレオパトラも美肌キープのために用いたと言われます。現代でも、年齢肌ケアに人気のエッセンシャルオイルです。

再度ガラス棒で混ぜます。全体が均一に混ざれば完成です。

5.遮光瓶に移し替えます。オイルはこぼれるとシミになりやすいので、トレーやバットの上で作業するのがおすすめです。

6. 出来上がりです。制作日時や配合レシピを記入したラベルなどを貼ると良いでしょう。
心に静けさをもたらす作用をもつフランキンセンスの香りがイライラや不安、心の乱れを落ち着かせてくれ、気持ちの面からもサポートしてくれるケアオイルに仕上がりました。

<使い方>
手のひらにスポイトで2〜3プッシュ程度をとり、顔全体に薄くなじませます。
オイルトリートメントで使用する場合は、手のひらに500円玉大をとり、顔全体をトリートメントします。オイルを塗布する際に、深呼吸しながら鼻から香りを吸い込むことで、精神・身体のダブル効果が期待できます。

いかがでしたでしょうか。

今回は、ほうれい線&マリオネットラインのケアコスメ、として、キットのローションアレンジとトリートメントオイルのレシピをご紹介いたしました。

今回ご紹介したのは一例ですので、ご興味のある美容成分がありましたら、今お使いのケアアイテムにプラスオンしていただいて、「手のひらdeコスメ」ケアを始められるのもよいかと思います。
配合内容を自分で把握しておくことができるので、ご自分の肌にあっているのか、なども感じ取りやすいと思います。

そして、最後に

お肌は内臓の鏡とも言われます。せっかくの手づくりコスメを使っても、睡眠不足や暴飲暴食が続けば、効果を実感するのは難しいです。
ぜひ、お肌につけるものと一緒に、お食事や睡眠にも気をつけていただきながら、ケアを楽しんでみていただけたらと願っています。

 


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ホリスティックケア・カウンセラー。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品

フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

イエス・キリスト誕生の物語で没薬(ミルラ)と共に捧げられたと言われる香りです。
甘くスパイシーな香りが特徴です。
芳香浴では、心を落ち着かせ、穏やかにする効果が期待できます。
皮脂のバランスを保ち、お肌のハリ、弾力にアプローチするとされ、エイジングケア化粧品への使用もおすすめです。

商品ページへ