アロマストーンで香りのオーナメントをつくろう
アロマ
2022.12.21

アロマストーンで香りのオーナメントをつくろう

こんにちは。ライターのおおうちです。

今年もあとわずかとなりました。
街はイルミネーションでキラキラ、気温は下がってきても、気持ちはワクワク、盛り上がりを感じられる季節ですね。

さて、今回は、クリスマスツリーやお部屋の飾りつけに使えるオーナメントをアロマストーンで作りたいと思います。

アロマクラフトとしてすっかりおなじみになったアロマストーン。
石膏の粉を固めてそこに精油の香りを含ませることで、飾れるアロマディフューザーとして使える人気のアイテムです。

アロマストーンにはいくつかの作り方があるのですが、今回は、石粉粘土を使った作り方をご紹介します。粘土なので扱いはとても簡単なのですが、仕上がりは石膏のような素敵な質感に。大人女子のこだわりアロマクラフトとしても、冬休みの親子時間のクラフトとしても楽しんでいただけると思います。

石粉粘土でアロマストーンづくり

石粉粘土は、石塑(せきそ)粘土とも言われ、非常に小さい石の粉を主原料とする粘土です。柔らかく、整形しやすいので、お子さまと一緒にクラフトを楽しむ時にもおすすめです。乾燥すると、陶器や石膏のような質感に固まり、固まった後は、精油を含ませてアロマストーンとして使うことができます。

■材料

・石粉粘土(石塑粘土)
・抜き型
・めん棒(のし棒)
・割り箸
・クッキングシート(グラシン紙などでも)
お好みの精油

あると便利

・型押しする植物(葉や枝、花など)
・粘土板
・粘土へら

石粉粘土は、100円ショップなどでも購入できますが、メーカーから販売されているブランドのものだと、柔らかさや固さなどお好みにあわせて選ぶことができます。表面の仕上がりもきれいなので、より仕上がりの美しさを求める場合は、ブランドの石粉粘土を選んでみてもいいかと思います。

今回は、オーナメントとしてぶら下げることも考え、軽量タイプの石粉粘土を使いました。また、100円ショップで素焼き調の石粉粘土というものを見つけましたので、こちらも試してみました。

■作り方

  • 1. 粘土板の上にクッキングシートを敷いておきます。

石粉粘土を適量取り出し、軽くこねてめん棒でのばします。この時、粘土の両脇に割り箸を置いて伸ばすと、簡単に厚さを均一にすることができます。

※石粉粘土は乾燥しやすいので、ジッパー袋などにいれるか、ラップをかけるなどして、都度、使う分だけを出して作るのがおすすめです。

2.伸ばした粘土の上にお好みの植物(葉や枝、花など。少し堅いものがおすすめ)を載せ、めん棒を上から転がして植物の形をつけます。

3.植物を外すとこのような感じに。葉の細かい部分まで繊細に型押しできたのが、見えますでしょうか。

4.お好みの場所に抜き型を置いて、型抜きします。

5.型から優しくはずして、取り出します。繊細なボタニカルモチーフが白い粘土に素敵な陰影を生み出してくれます。型抜きした縁が毛羽だっているようなら、優しく指でなぞるようにして、整えてください。

6.植物だけでなく、身近なものでも型押しは可能です。こちらは手編みのコースターを使って型押しを。

7.お好みの型で型押しします。真上からまっすぐに押すのがポイント。
全面にモチーフが入ってもいいですし、フラットな部分を生かしてモチーフをアクセントにしても素敵です。

8.ストーンのお好みの場所に爪楊枝や竹串などで穴をあけ、トレーなどにおいて2日程度乾燥させます。素焼き調の粘土でつくったストーンはテラコッタの植木鉢のような色味に仕上がってます。乾くと白い粘土はより白味が増して、粘土とは思えない凛とした印象に。

9.穴をあけたストーンにお好みの紐や糸を通して出来上がりです。

お手持ちの紐やリボンなど、お好みのものをお使いください。今回は、何種類かの糸を引き揃えて通してみました。刺繍糸などを使う場合も、何種類かの色をミックスして引き揃えてもニュアンスがでて素敵ですよ。

ホリデーシーズンにおすすめの精油

出来上がったアロマストーンには、精油がしみこみますので、精油を滴下するだけでディフューザーとして使えます。精油によってはアロマストーンに色がつく場合がありますので、アロマストーンの裏側に染み込ませるのがおすすめです。色の濃い精油の場合は、染み込んで表側まで色が浸透することもありますので、素焼き調のストーンや色付きストーンを使うのもよいかと思います。

今回はこの時期におすすめの精油について、ホリデーシーズンのイメージとあわせてご紹介してみます。

■清々しいモミの木
モミの木のイメージといえば、まさにウッド系の精油。
サイプレスジュニパーシダーウッドアトラスパイン、などなど、たくさんおすすめがありますが、筆者の一押しはシベリアンファー。清々しいウッディノートのシベリアンファーは、深呼吸したくなる香り。清潔感があり、空気を浄化してくれる香りは、玄関先でお客様をお迎えする香りとしてもおすすめです。
ちなみに、ウッド系の精油は、色のないものが多いので、アロマストーンにも使いやすいです。

■どこからか漂う甘いお菓子の香り
クリスマスといえば、街やお家から漂うスイートな香りをイメージする方も多いのではないでしょうか。
ベンゾインも甘くて人気の香りですが、色がつくので濃い色のストーンにおすすめ。
そのほかにも、バニラAbs.カカオなども。また、オレンジ+クローブでポマンダーの香りの演出も素敵です。

■神聖な夜、ツリーの横でゆったりと過ごす時間
クリスマスの精油として代表的な精油のひとつ、フランキンセンス
フランキンセンスは、乳香ともいわれますが、ミルラ(没薬)、黄金とともに、イエス誕生の際に献上されたと言われています。心を落ち着かせ、穏やかにしてくれるフランキンセンスは、柑橘系やウッド系とも好相性。
また、落ち着きをもたらしてくれる精油としてサンダルウッドサイプレスもおすすめです。

■華やかなパーティの香水
きらきらと華やかな印象を与えてくれるのは、イランイランジャスミンサンバックローズなどのお花の精油たち。お出かけの時には、お気に入りのストーンに1滴含ませて、バッグにしのばせてもいいですね。高揚感をもたらし、特別な時間を華やかに彩ってくれることでしょう。

■暖炉の前で過ごす、心温まる優しいひととき
優しく穏やかな気持ちをもたらしてくれるカモミールや、こころと体をあたためてくれるスイートマジョラムは、冷えたからだと心を温めてくれる心強い味方。
スイートオレンジをブレンドすることで明るさと自信を、ラベンダーをブレンドすることで落ち着きを与えてくれます。ベッドサイドに一つ置いておけば、心地よい眠りのサポートに。

■ハッピーな新年に向けて
慌しい年末の疲れを癒し、前向きな明るい気分をもたらしてくれる精油ベルガモット
また、新年には和の香りを。ヒノキユズの組み合わせは、幅広く受け入れられやすいブレンドで、おすすめです。

石粉粘土を使ったアロマストーンは、なんといっても手軽に作ることができるのが魅力。
一度にたくさん作ることができるので、ツリーのオーナメントにぴったりです。
オーナメントにする場合は、いくつかに香り付けをするだけでも、香りを楽しむことができると思います。
また、ギフトバッグにチャームとしてつけてもいいですし、それ自体をギフトにしても。
今回はシンプルに型押し、型抜きでの作り方をご紹介しましたが、慣れてきたら、石粉粘土にアクリル絵具を混ぜて色をつけたり、自由に形を作ったりと、アレンジも楽しめます。実は写真のさくらんぼも、ストーンに色つけをして、残った枝をさしたアロマストーンなのです。

このようにアレンジも自由にできますので、みなさまオリジナルのストーンを作ってみていただけると嬉しいです。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品

ジュニパーベリー・エッセンシャルオイル・オーガニック

ジュニパーベリー・エッセンシャルオイル・オーガニック

ほんのり甘みのある、フレッシュでシャープなウッディバルサムノートで、お酒の”ジン”の香りづけに使われています。
体のめぐりを促す効果があるため、ダイエット中の全身トリートメントにおすすめです。肌質改善効果もあるため、美容オイルへの配合もおすすめです。
また、不安な気持ちを落ち着かせ、落ち込んだ気分を高揚させてくれる香りです。気分をスッキリさせたいときや集中力を高めたいときにもおすすめです。

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シダーウッドアトラス・エッセンシャルオイル・オーガニック

シダーウッドアトラス・エッセンシャルオイル・オーガニック

マンデイムーンのシダーウッドアトラス・エッセンシャルオイル・オーガニックは、モロッコのアトラス山脈の森に自生するシダース アトランティカ(cedrus atlantica)の樹木から抽出しました。別名 アトラスシダー、アトランティックシダーとも呼ばれています。
強さと平和な支配を意味することで有名なアトラス シダーウッドは、柔らかさと力強さを併せ持ち、さまざまな用途があるため、穏やかな巨人として知られています。これらの木はモロッコの土地に自生し、何世紀にもわたってアフリカと中東に植えられています。高さ140フィート以上に成長し、青みがかった緑色の葉と円錐形の特徴的な樹形を持ちます。

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シベリアンファー・エッセンシャルオイル・野生種

シベリアンファー・エッセンシャルオイル・野生種

西シベリアの北方樹林に自生する、シベリアモミの針葉から抽出されたエッセンシャルオイルです。切ったばかりの木材のような、清々しいウッディ調の香気が特徴的です。ピネンが多く含まれており、就寝前に香りを楽しむことで安眠効果が期待できます。また、δ-3-カレンが含まれており、からだの巡りにもはたらきかけます。

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ベンゾインAbs.・エッセンシャルオイル・野生種

ベンゾインAbs.・エッセンシャルオイル・野生種

甘く温かみのあるバニラに似た香りに、ほのかなシナモンのような香り
があります。
非常に用途が広く、香水や石鹸に、 リッチで甘いノートを追加します。沈香、シダーウッド、フランキンセンス、ミルラ、パチョリ、サンダル ウッド、ベチバーなどの数十種類のエッセンシヤルオイルとよくブレンドされます。

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バニラAbs.・エッセンシャルオイル・オーガニック(油溶性)

バニラAbs.・エッセンシャルオイル・オーガニック(油溶性)

お菓子などにもよく使われる甘く温かみのある香りのエッセンシャルオイルです。
芳香成分バニリンはフェロモンと同じ働きがあり、心の安らぎや幸福感を与えてくれます。
植物の育成、バニラ豆の収穫、熟成には多く手間がかかるため、高価なエッセンシャルオイルとして知られています。
オイルになじみやすい性質のエッセンシャルオイルです。キャリアオイル、クリームに加えてスキンケアに。キャンドル、アロマワックスに加えても香りをお楽しみいただだけます。

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フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

イエス・キリスト誕生の物語で没薬(ミルラ)と共に捧げられたと言われる香りです。
甘くスパイシーな香りが特徴です。
芳香浴では、心を落ち着かせ、穏やかにする効果が期待できます。
皮脂のバランスを保ち、お肌のハリ、弾力にアプローチするとされ、エイジングケア化粧品への使用もおすすめです。

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ラベンダーフレンチ・エッセンシャルオイル

ラベンダーフレンチ・エッセンシャルオイル

海抜600~800mの土地で栽培されたラベンダーから抽出されたエッセンシャルオイルです。
芳香浴だけでなくスキンケアやボディトリートメントなど色々な用途に使える万能なエッセンシャルオイルです。
リラックス効果が高く、オレンジ・エッセンシャルオイルを加えて就寝前に香りを嗅ぐと物忘れ対策に良いと言われています。

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ジャスミンサンバック・アブソリュート・オーガニック

ジャスミンサンバック・アブソリュート・オーガニック

インドやアラブ地域で媚薬として使われてきた香りで、クレオパトラが愛した香りとも言われています。
花の女王といわれるジャスミンの香りは、官能的でエキゾチックなフローラルノートです。ほんのりとムスクやクマリンのような甘く重い香りも感じられます。エキゾチックノートの中ではとてもバランスの良い女性的な香りです。
自信を取り戻し、ストレスや緊張を和らげたいときにおすすめです。

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高知ユズ・エッセンシャルオイル

高知ユズ・エッセンシャルオイル

国産柚子の果皮から、コールドプレス製法で抽出されたエッセンシャルオイルです。柚子精油は、他の柑橘類のエッセンシャルオイルに比べてフラノクマリン類の含有量が少なく、光毒性が低いといわれています。そのため、マッサージオイルや香水にもお気軽にお使いいただけます。 またユズ・エッセンシャルオイルには、血の巡りを促進するといわれるリモネンが多く含まれています。バスオイルやバスボムの香りづけにもおすすめです。

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