フェルトボールでお手軽ディフューザー
アロマ
2022.12.5

フェルトボールでお手軽ディフューザー

こんにちは。ライターのおおうちです。

立冬を迎え、暦の上では冬に。
夜の時間が長くなり、おうち時間も増えると、
手作りクラフトへの気持ちも盛り上がってくる時期。

今回は、羊毛を使ったフェルトボールを手作りして、
アロマディフューザーに仕上げました。

ころんとかわいいフェルトボールは市販のものもありますが、手づくりなら自由なかたちを楽しめますし、何より愛着も湧きますよ。こちらでは、特に手軽に作ることのできる方法をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

フェルトボールを作ってみよう

フェルトとは、ふわふわの羊毛を絡み合わせて、布状にしたもの。
羊毛の表面はうろこ状のひだで覆われていて、水分や熱を加えるとそのひだが開き、さらに摩擦や圧力・振動を加えると絡まってフェルト化します。

フェルトの作り方には、ニードル針でちくちくと羊毛を刺して作るニードルフェルトという手法もありますが、今回はニードル針を使わずにフェルト化する方法、しかも少ない道具でできる方法をご紹介したいと思います。

■材料
・羊毛(原毛)染色してあるものでも、染色していないものでも可(手芸店などでフェルト用として販売されています)
・石けん水(200ccの水に1滴程度食器用洗剤を溶かしたもの、または固形石けんをぬるま湯に溶かしていただいてもOK)
・ビニール袋
・バットや洗面器など
お好みの精油

■作り方

1. 羊毛をほぐして、作りたいボールの大きさより1〜2まわりほど大きくふんわりしたボール状に巻きます。

2. 1.の羊毛をビニール袋に入れ、羊毛が湿るくらい少しずつ石けん水をかけます。洗面器やバットの上で作業すると水がこぼれても安心です。

3. ビニール袋の上から羊毛をこすります。写真のように両手でなじませてから両手のひらでころころと擦っていきます。

4.ビニール袋から出したら、ころんとかわいらしいボール状に。さらに手のひらでころころとボールの表面をこすりながら、滑らかにしていきます。

今回手伝ってくれた息子、つくねみたい!って笑ってました。フェルトには、なぜか気持ちをほっこりさせるちからがある気がします。

さて、作っていくなかで、写真のようにボールに割れ目ができてしまうこともあります。このままでも問題はないのですが、気になる場合は以下の手順を参考に修正してください。

割れ目ができてしまった部分にかぶせるようにして、少量の羊毛を繊維が交差するように巻き付けて、再度、少量の石けん水で濡らして、ころころと丸めて羊毛をボールになじませます。

元のサイズよりも少し大きくなりますが、滑らかなボール状にまとまりました。

最初は慣れなくても、いくつか作っていくうちにコツが掴めていくと思います。最初は少し苦戦していた息子も、次から次に、今度はこの色!混ぜたらどうなる??と面白がって作り、あっという間にたくさんのボールができあがりました。

できあがったフェルトボールは、タオルやキッチンペーパーなどの上でころころと転がし水分をとってから、バットなどの上でしっかりと自然乾燥させます。

アロマディフューザーにアレンジ

フェルトボールはお好みの容器に入れて、精油をたらすだけでディフューザーとして使えます。
容器については、精油がついても大丈夫なガラスや陶器製、木製のものなどが使えます。金属製やプラスチック製のものだと、直接精油がついた場合に変質する可能性があるので注意してください。

また、精油によってはフェルトボールに色がつく場合があります。色の濃い精油を使う場合は、フェルトボールの気にならない場所に染み込ませるようにしてください。

シンプルなアイボリーのフェルトボールだけでも、木製小皿にいれるとナチュラル感のあるディフューザーに。
気持ちを整えてくれるローズゼラニウムやリラックス効果のあるカモミールローマンの香りで寝室や子供部屋に良さそうです。

玄関先にはレモンタイムユーカリのブレンドを。
レモンタイムはコモンタイムよりも穏やかで使いやすく、すっきりした香りで気持ちをリフレッシュしてくれます。
どちらも抗菌力の高い精油ですので、これからの時期、インフルエンザ対策にも活躍できそうです。

冬の夜長をリラックスして過ごすなら、サンダルウッドコリアンダーシードのブレンドもおすすめ。気持ちを穏やかに鎮めてくれるサンダルウッドにコリアンダーシードのスパイシーさがアクセントに。

カラフルなフェルトボールならオーガンジー袋に入れるだけでも楽しげな印象に。
壁に吊るしたり、アロマサシェとしてクローゼットの中に入れて楽しむこともできます。カラフルな羊毛で作ったら、ちょっとしたプレゼントにも良さそうです。
クローゼットの中に入れるなら、抗菌効果の高いユーカリプタスやティートリーラベンダーなどがおすすめ。

ガラスの容器に入れると、凛とした印象に。
冬の柔らかな日差しを受けてフェルトボールの色合いを楽しめます。
清潔感を感じたい化粧室には、シンプルにペパーミントで爽やかに。

ボールに目打ちで穴を開け、爪楊枝を刺して精油の空き瓶に入れたら、精油瓶をリユースしたミニリードディフューザーに。
最後まで使いきれていない精油瓶があったらぜひ試してみていただきたいアレンジです。

いかがでしたでしょうか。

フェルトボールだけでも、容器やその数やサイズによってアレンジの幅は広がりますし、また、ディフューザーとしても精油との組み合わせで様々なシーンで楽しめます。

実はこのフェルトボール、さらにヘアゴムやピンなどのヘアアクセサリーや、チャームなどの小物雑貨など、もっとたくさんのアレンジ方法があるので、また機会がありましたらご紹介させていただきたいと思っています。

ほっこり気持ちもあたたまるフェルトのクラフト、ぜひこの冬に試してみてくださいね。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品

コリアンダーシード・エッセンシャルオイル・オーガニック

コリアンダーシード・エッセンシャルオイル・オーガニック

コリアンダーは別名パクチーです。エッセンシャルオイルは食用になる葉ではなく、カレーのスパイスにも配合される種子から抽出します。
レモンを思わせるようなフレッシュなシトラスノートに、ほんのりとスパイシーな香りが感じられます。同じようなシトラス系の香りがするハーブ、レモングラスよりも軽いシトラス調で、レモンよりもスパイシーで奥行のあるたいへん個性的な香りです。

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